「平均寿命」「健康寿命」という言葉、1度くらいは耳にしたことがあることでしょう。
「平均寿命」とは、オギャーとこの世に生を享けてから何歳まで生きられるかの期間であり、「健康寿命」とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間をあらわします。
つまり、「平均寿命」と「健康寿命」の差、すなわち「不健康寿命」が小さくなればなるほど、健康上の問題で日常生活が制限される期間が短くなると言うことですから、誰もが望む「ぴんぴんころり」に近づけるというわけです。
ですが、ちょっと待ってください!
健康上の問題で日常生活が制限される・・・というと、寝たきりなどを想像しませんでしたか?
実は、この調査における問いは「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか?」というものであり、介護状態にあるかないかではないのです。
実際に、2019年の健康寿命は、男性で72.68歳、女性で75.38歳、そして要介護2~5認定の人を「不健康」、それ以外の人を「健康」として調査した「平均自立期間」は、男性で79.9歳、女性で84.2歳となっています。
この年齢の差は、介護を必要とする前から、何かしら健康上の問題を抱えているということであり、
加齢で生じる多少の衰え(気持ちの萎えも含む)があるだけでも不健康となってしまう可能性があるということなのです。
すなわち、「平均寿命」と「健康寿命」の差である「不健康寿命」には、「こころの不健康寿命」と「身体の不健康寿命」のふたつが存在し、「こころの不健康寿命」は「身体の不健康寿命」よりもずっと長いのです。
加齢だけでなく、薬もまた様々な不安や悲しみ、気力の低下などを引き起こす事を考えると、「こころの不健康寿命」の一因となり得えます。
言い換えれば、「薬いらずのからだ」を作る事は、「身体の健康寿命」を延ばすだけでなく、「こころの健康寿命」も延ばし、ひいては豊かな人生に繋がっていくのではないでしょうか。
また、「薬いらずのからだ」は病院を受診する、薬をもらうといった経済的負担、病院への行き帰り、待ち時間と言った時間的負担を減らします。
「薬いらずのからだ」を手に入れることにより、そこに費やすはずだったお金と時間を、いきいきと活力溢れる豊かな人生に費やせることほど、有意義であり幸せなことはないのではないでしょうか。